シティプロモーションサイトを立ち上げる過程で課題になるのは、認知拡大と市民参加気運の醸成だと思います。どのように認知を広げ、市民の参加を促していくのか?
今回は埼玉県川越市が市民に向けてサイト名称の公募を行った事例を紹介します。市民参加のためのヒントが得られる取り組み内容となっています。
サイト名称公募の背景と目的
埼玉県川越市では、市民の皆さんが「わが街ポータル」に対して愛着を持ってサイトを活用していただくために、サイト名称の公募を行いました。この取り組みは公募の広報活動を通じて認知を広げ、かつ公募を通じて市民の意見や想いを取り入れることで、より多くの人々の利用につながることを目的としています。また、市民が積極的に参加できる場を提供することで、地域の活性化を図ることも狙いとしています。
公募の背景と目的については、自治体職員や他の自治体の皆さまにも参考になる情報です。
地域を巻き込んだ、約1ヵ月間の周知活動
子どもたちを通じた地域の巻き込み
公募の開始にあたっては市内の公立中学校、高校の協力を得て告知チラシを配布し、各家庭に持ち帰っていただくことで世帯への周知を行いました。これは子供たちを通じて市の取り組みに興味をもっていただき、家族単位で参加することを促していくための取り組みになります。
地域施設での周知活動
さらに公募期間中においては市が発行する広報紙による世帯への周知や、公募告知ポスターを商業施設や、公共施設、公民館などに掲示することで来訪者への周知を実施しました。
複数の方法での応募
また、応募にあたっては市への郵送・電子申請・LINEを通じて受け付ける形式を取ることで、幅広い世代が参加できるように配慮しています。
幅広い世代から応募がありました
このような積極的な周知を行った結果、応募期間中に幅広い世代から100点を超える応募が届きました。中にはおじいさんがハガキに達筆な手書きの文字で書いて送ってくださったケースもありました。
「コエドカラー」に決定!
このように熱い想いがこもった応募の中から1ヶ月にわたる審査を行い最後は4案に絞り込まれ、最終的にサイト名称は「コエドカラー」に決定しました。
最後に、この名称を考え応募してくれた方から頂いた、熱い地域愛と想いのこもったコンセプトを公開します。
- 覚えやすく、海外の人にも伝わり、英語にしても自然な名称としました。
- 小江戸川越から、川越の「特色」を生かして情報発信したいという思いを込めています。

企画担当 松岡 有莉
川越市の事例では、多くの方から熱い想いがこもったサイト名を送っていただけて嬉しかったです。”川越市の特色を発信する”というコンセプトから、ロゴでは川越の名物をカラフルに表現しました。サイト名のコンセプトを大切にし、市と協力しながらこのサイトを育てていこうと思います。